開店にかかる総予算はどのくらいか
開店にかかる費用は、大別して以下のようになります。
- 物件を借りる保証金
- 内外装、看板などの工事費
- 椅子・テーブルなどの内装家具
- 厨房設備、調理機器類
- 食器、ユニフォーム、その他開業に必要な消耗品類
1.物件を借りる保証金
賃借する物件が、飲食店の設備(電気、ガス、給排水など)を備えているか、まったくの事務所仕様かによっても、かかる総費用は異なるが、まず賃借の保証金については立地条件によってかなりの差があります。
当然、一等地などの良い場所は金額が高くなります。
2.内外装、看板などの工事費
内外装などの工事費用は、バブル期よりかなり安くなっており、平均的な金額を言えば、一坪当り30万円~40万円程度が相場でしょう。
3.椅子・テーブルなどの内装家具
内装工事費に椅子、テーブルなどの購入費用を含めて見積を出す業者が多い。
工事費の坪単価に若干上乗せした金額を見込んでおけば大丈夫でしょう。
4.厨房設備、調理機器類
厨房設備は「どんな飲食店をやるか」で内容も予算も異なります。
必要な調理機器や設備は、メーカーのカタログやパンフレットで調べることができます。
あまり能力の大き過ぎる設備を選ばず、自分の店に合った機器類を選択し、業者に見積を依頼することです。
5.食器、ユニフォーム、その他開業に必要な消耗品類
初めての開業であれば、「食器」「ユニフォーム」「こまごまとした消耗品」「厨房機器類」など、購入するものを項目立てしたリストを作成し、チェックする必要があります。
最低50万円程度の予算を準備したいものです。
全体的なバランスを考えて
開業する業態にもよりますが、初めての独立開業では、あらかじめ予算を決め、その範囲内でやりくりする方が良い。
また、保証金などに多くの予算を使ってしまうと、全体の店づくりに支障が出てくるので、全体的なバランスを考えることが必要です。
ここでひとつの目安を示しておきましょう。
【15坪の店を出すケース】
●保証金・・・・・150万円
●内外装工事、内装家具、厨房設備、調理機器・・・・トータルで750万円
●開業消耗品などの創業費・・・・・50万円
総予算の合計・・・・950万円程度
これはあくまで目安です。
あとはあなたがどこに重点を置いて予算を配分し、自分の店の個性や特徴を出すか検討して、総予算の中でバランスを持たせれば良いでしょう。
もちろん総予算を出来るだけ節約することも大切ですが。
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